朝起きて朝食にサラダを食べて
それから昼まではゲームをやってすごした
BWに送るべくメタモンを揃えていたのだ
昼食はナポリタンだった
食事を終えると母が出かけ
しばらくして弟も出かけていった
外では暖かな日が降り注いでいる
せっかくなので散歩に行きましょうよとナツヲ氏を誘い
14時半過ぎに家を出た
上着を着なくても暖かいくらいだった
公園に向かおうとしているのに
すんすんとそこらへんの匂いをかいで
なかなか進まないナツヲ氏
丘の上野公園までもう少しと
丘の坂道に差し掛かった頃だった
強い風が吹いて目の前のアパートがきしんでいた
「ははん、ボロアパートめ」なんて思っていたのだがそうじゃない
目の前の鉄塔もゆれ、自分も横に揺れているではないか
ナツヲ氏を抱え急いで階段を上りきって公園へ
公園の横の家のおばあさんが外に出て不安そうな顔をしている
僕「大丈夫ですかー?」と声をかけた
ば「大きなゆれだったね」とおばさん
公園に着くと
公園の入り口にはお姉さんと大工っぽい人が2人いた
大きな揺れでしたねと話すと大工のおじさん(年老いたほう)が
大「こりゃしばらく揺れるかもな」といいながらタバコを吸い始め
どっかりと柵に腰を下ろした
するとなんだか気持ち悪くなってきた
船に乗っているような微妙な揺れが断続的に続いていた
一応携帯電話で自身の確認をした
14時46分 東北 M7.7
と出ていた
自分の時計を見ると14時51分
こちらは4分くらい送れて揺れたわけなのか
なんとかおさまったようなので公園の中に行き
芝生のところでちょっとナツヲ氏を遊んであげたのだけど
またグラっときたし、ナツヲ氏が草を食べるから公園を出ることにした
急に放送が入り「大きな地震がありました」と言う
高台に上ると川崎のほうが見える
川崎のほうからは煙が上がっていた
そこで怖くなってすぐに下山した
母は近所で爪をいじってもらっているはずと
とりあえず町のネイル屋へと向かった
通りにはどろどろと人が出ている
なんでだろうと思ったら停電しているようだ
ネイル屋に行ったが母はおらず
急いで帰ることにした
ばあちゃんに電話もしたけど繋がらず
電話は規制されているようだ
家に向かう途中
道路は人であふれていた
そんな中を平然と新聞を配る新聞配達員
近所の海苔巻きなどを売っているお店に並ぶ人もいた
いつも行っている外科の病院の前を通ると
院長先生を筆頭にみんなが不安そうな顔をして外出ていた
僕「先生!大丈夫ですか!」
先「おー!大丈夫だぞー」
そして看護師達がナツヲ氏に群れる
「かわいいわんちゃん!」
すると一人が
「こんな時に散歩なんて余裕ね!」と言う
違うんです、散歩中に地震にあったんです
近所のおばさんが心配だから人のいるところに固まってよう!とやってきた
携帯のテレビではすごい並が魚市場みたいなところを飲み込んでいた
いよいよ怖くなってきたのでナツヲ氏を抱え家に戻ると
ばあちゃんはいないようだった
家の窓が開いていたので母は帰ってきている模様
空はどんよりと曇り始めてきた
家に駆け込む
僕「母さん!?母さん!?」
母「ヒロズ!?大丈夫!?」
二人とも無事だった
家は特に目立って落ちたものなどはなかったが
食器棚からガラスのコップがたくさん落ちて割れていた
危ないからとナツヲ氏をケージに入れて
軍手をしてほうきではいた
まだ微妙な揺れが続いている
ガラスの掃除を終えて
ご近所の安否確認がてれ外へ
道では人がうろうろしているので暴徒と化した人が襲ってくるかもわからんので
デッキブラシを持って出かけた
お向かいはでかけていたようでお嫁さんだけいらっしゃった
不安そうに赤ちゃんを抱えていたようだが無事だった
先ほどのおばさんも無事
近所は平気そうだった
結構人がうろうろしているので火事場泥棒もあるかもしれないと
一応家の鍵をきっちりと閉めておいた
雨が降り始め
あたりはどんどん暗くなってきた
ばあちゃんの家の中の確認などを済ませ
駅の様子を見に行った
駅は人であふれかえっていてタクシーには行列
改札には人が押し寄せ
改札が封鎖され人がそこらへんに座り込んで不安そうな顔をしていた
周囲は停電だが駅は電気がついていた
帰りにコンビニなどを見たのだけど長蛇の列
何を買っていいのか分からず帰宅
コンビニの店長らしきおじさんに家族らしき人々が寄っていって
「無事だったのか!」といっている姿を見た
しばらく家で様子を見て
懐中電灯やら蝋燭やらをかき集めて夜に備えた
あたりはどんどん日が沈み暗くなっていった
僕らはひたすらに充電式のラジオ懐中電灯のダイナモを回し続けた
ネットは繋がるようなのでツイッターで情報の確認
ギークハウスがどうこうとデマが飛びかい、リツイートで安全確認の情報なども得られた
家の中は真っ暗になってきた
僕の部屋にあった無印の小さな蝋燭(50個入りかな)を何個か灯し
母のアロマキャンドルにも火をつけた
しかし懐中電灯の電池なども不安なのでまた家を出てコンビニめぐり
電気がつかないため町は真っ暗
うっすらと人影は見えるものの、車の照らすライトで目がちかちかしてしまうと
もうその先に誰がいるのかわからなくなってしまうような状況だった
まずは近くの個人商店の電機屋へ
電池の単一は売り切れだったので単三を買っておいた
あとライターを購入
コンビには1つがレジの打ち止め
もう一つは売り切れたようで閉店し店員がつかれましたねー!と
店先でタバコを吸っていた
他のコンビニを回ったが
2つはやっていなかった
もう一つはやっているものの電池も食料も売り切れ
持っていた懐中電灯で電池コーナーを照らし
知らないおばさんと電池を探しあった
なかったので個人商店がまだやってるみたいですよと教えてあげた
家に戻る道は暗く
しらないお姉さんと危ないから一緒にどうですかと
懐中電灯を照らしながら歩いた
彼女は歩いて戻ってきたという
帰る途中にもう一軒コンビニに寄ったが
こちらも人だらけで食料も電池もなく
同じく電池を探しに来たおじさんと「ありませんな!」と会話
「水が出るだけましだ」なんていいながら帰宅
家に帰って
ラジオからは相変らず被災の情報が流れている
母は昼に米炊いといてよかったわとおにぎりをつくり
二人でもそもそといただいた
ナツヲ氏は暗いのと空気を読んでか静かだった
食後ラジオを聴きながらばあちゃんの安否を心配した
携帯は繋がらないが固定電話だったら繋がる?ようで
父の会社から電話がかかってきて
ばあちゃんの言った先の電話番号を教えたり安否確認を急いだ
行った先は分かるから
もう車で行くしかないよと言うが
母は何があるかわからないし、道路も分からないからやめましょうと言う
悔しいがその通りだった
静かな時間が続き
おばから電話が入り、ばあちゃんから連絡があったようだった
とりあえず避難所にいてお仲間もいるし無事とのことで安心した
ラジオを聴いてると
ガスは復旧できるとのことだったので元栓を弄りにいってみたが
つかない上にガス臭くなってきたのでやめた
母は寝るといい
僕もぼーっと蝋燭を見ながら歯を磨き寝る仕度をした
時刻は10時半
めがねは何かあったらいけないから
ケースに入れておいたほうがいいなとケースに入れ
うとうとしているときに電気がついた!!
母も電話をしていておきていて
とりあえずテレビで情報を確認した
気仙沼が広範囲にわたり燃える映像
津波が段々と押し寄せてくる映像
何が起こっているのかわからなかった
恐ろしい現実に目を背けることが出来なかった
今僕に出来ることはこの状況をしっかりと覚えておくことしかないと思った
ツイッターで逐一確認していたのだが
私鉄がぼちぼち動き始めたとのことなので
ホットミルクを飲んでいそいで駅に行ってみた
1時間ほど待っていたけどばあちゃんは帰ってこなかった
待っている間にいろんな人を見た
携帯でここにいるから!と連絡する人
改札を出て抱き合うカップル
不安そうに走り出す人
無事でよかったと思う
しかしいやだったのは
一生懸命駅員さんが乗り越し清算をしているのに
「そんな作業に2人もいらないだろ!もう通っていいよな!ホラ!」
と、定期を見せて
さっさと改札を通っちゃうおじさん
なんだ、それでいいのかと追従する人もちらほら
確かに早く帰りたいのは分かる
でも1人でもこういうことをしてしまうと後にみんな続いてしまうんだ
悪い例だと思う
それから
改札からぞろぞろ出てきたのは酔っ払った大学生
「あーラーメン食いたい系」
「●●のラーメン食いたい系」
「アミとユミがこない系」
なんなんだこいつらは・・・
そこらへんに唾を吐き
そのうちタバコも吸い始めた
そして1人に至っては支えなしでは立っていられない様だった
こんな時に何してんだよ・・・
家に戻って風呂で温まった
面倒だから温まるだけで就寝した
こんな状況でも人間は本当に理性的だ
そして互いに話しかけあったりと日本人は愛国心がないとかなんとかいうけれど
そんなことないのかもしれないと思った
そして電気のありがたさに気づいた
これなくしては本当に我々は無力
携帯電話もメールとネットが繋がってよかったスマートフォン意外と使える
しかし今日と言う日でも出会い系メールはしっかりと来た
さすがに自重してほしい
だれからの連絡かな?!と思ったらくだらないメールでイライラした
水も通っていてよかった
しかし今日と言う日を忘れない
こんなに克明に記すのも忘れないため